
金属加工業界における電解水(強アルカリ性)導入のメリット・デメリット
電解水は安心・安全に使用できて除菌・消臭・洗浄にとても優れています。
その為、感染症対策・掃除・洗濯・食材の洗浄・農業では病害対策など様々な場所で使用する事ができるので、その汎用性の高さから病院・介護施設・幼稚園・コインランドリー、食品業界・農業関係など様々な場所で愛用されています。
電解水は導入する業界によって使われ方やメリットが大きく異なってくるので一度で紹介するのはとても大変です。
そこで今回は、”金属加工業界”に注目して電解水を導入するメリット・デメリットをご紹介しようと思います。
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金属加工業界へ電解水を導入するメリット
金属加工業界における電解水の導入メリットは主に4つあります。
・工具の寿命が長持ちする
・加工スピードがアップする
・水が腐りにくく腐敗臭が抑制される
・廃液はそのまま排水できるので処理の手間・コストを軽減、環境にも優しい
それぞれ紹介します。
工具の寿命が長持ちする
電解水は水の分子が水道水に比べて半分以下の為浸透力が非常に高くワークの熱変形の抑制・工具の摩耗低減に効果があります。
その為、結果的に工具の寿命が延びて工具の買い替えサイクルが長くなるので工具購入費のコストカットに繋がります。お客様の中には、工具の購入費が50%も削減できたという所もございます。
加工のスピードがアップする
水と比較して電解水は浸透力が高いです。
その為、電解水は冷却性にも優れており、加工条件を上げて作業を行う事ができるので加工スピードがアップして生産力の向上に繋げる事ができます。
水が腐りにくく腐敗臭が抑制される
アルカリ性電解水は水道水から微生物等を全て取り除いたものになっているので、水が腐りにくく臭いも抑制され、職場環境の改善に繋がり働きやすい環境にする事ができます。
廃液はそのまま排水できるので処理の手間・コストを軽減、環境にも優しい
水と混合した切削油の廃液は環境に害が無いよう処理を行う必要がある為、
処理の手間・コストがかかります。
しかし、強アルカリ電解水と混合した切削油の場合は使用後の廃液もそのまま排水する事ができるので廃液処理にかかる手間・コストの削減効果があり、環境保全にも効果があります。
他にもメリットがたくさん!
金属加工業界においては強アルカリ性電解水がメインとなりますが弊社が取り扱っているESS-300の電解水装置は強アルカリ性電解水を生成できる他、酸性の電解水も生成する事ができます。
酸性電解水は除菌・消臭効果に優れているため、コロナ・ノロ・インフルエンザウイルスを含めた感染症対策として使用する事もできますし、様々な場所の掃除をする時の水の代わりとして使用する事で汚れをよく落とせ、同時に除菌・消臭もする事ができます。
小分けのボトルに給水して各部署に配布すれば離れた場所でも電解水を使用する事ができます。
金属加工業界へ電解水を導入するデメリット
PHを強アルカリに近づける程生成速度が低下する
金属加工業界において電解水を導入するメリットは先程もご紹介したように工具寿命が延びる・腐敗臭の抑制・廃液処理の手間・コストを軽減になりますがこれらのメリットを得るには水溶性の切削油に強アルカリ性電解水を混合する必要があります。
弊社が金属加工業界にお勧めしている電解水装置ESS-ZEROⅢは強アルカリ性電解水を生成する事ができますが、調整するPHを強アルカリ性に近づける程(PHを高くする程)電解水を生成する速度が低下してしまいます。
対策無しでは生成速度が使用量に追いつかないので、電解水装置と接続できる大型のタンクを別途ご準備していただきタンクに貯蔵した切削油(強アルカリ性電解水を混合したもの)のご使用をご提案しております。
洗浄素材によっては錆が発生する
金属加工業界においてとてもメリットのある電解水(強アルカリ性)ですが調整するPHと洗浄素材によっては錆が発生する現象を確認しております。
例えば、強アルカリ性電解水を混合した切削油をアルミ素材の洗浄に使用検証を行った所、錆が発生致しました。調整するPHと取り扱われている素材によっては錆が発生してしまいますので、まずは無料トライアルをお試しいただく事をご案内しております。
資料のご請求や無料トライアルの申し込みはこちらから行っていただけます。