
電解水で掃除しても汚れが落ちにくい?使い分けて汚れを中和させる事が大切です
電解水を使って掃除をすると汚れがよく落ちるとよく耳にします。
でも、電解水を使って掃除しても中々汚れが落ちないと感じた経験はありませんか?
実は、汚れには酸性の汚れ・アルカリ性の汚れと種類があります。
そして、電解水にも酸性電解水・アルカリ性電解水と種類があります。
汚れに酸性・アルカリ性がある事や、100円ショップで販売されている電解水はアルカリ性が多いので酸性がある事を知らなかった方は意外に多いのではないでしょうか。
酸性の汚れに酸性電解水を、アルカリ性の汚れにアルカリ性電解水を使用しても汚れは中々落ちません。
効率的に汚れを落とすためには、酸性の汚れにはアルカリ性電解水を、アルカリ性の汚れには酸性電解水を使用して中和させる事がポイントになります。
では、酸性・アルカリ性電解水とはどんなものか、酸性・アルカリ性の汚れにはどんなものがあるのかについて紹介します。
目次[非表示]
◆電解水の種類
電解水はPHの値によって酸性電解水(PH3~6.5)・アルカリ性電解水(PH10.5~12)の大きく2つに分類されます。(更に細かく区別する場合もあります。)
PHとは水素イオン濃度の略称であり、溶液中の水素イオンの濃度を指します。
詳しくはこちらで解説されています。
酸性電解水・アルカリ性電解水はそれぞれ得意な汚れが異なりますので、汚れの種類に応じて電解水を使い分ける事が大切です。
酸性電解水
酸性電解水は、主にアルカリ性の汚れ落としに効果を発揮します。
代表的なアルカリ性の汚れは「水あか・尿汚れ・尿石・石鹸カス等」があり、これらの汚れ落としに電解水を使用する場合は酸性電解水を使用する事で汚れを中和させる事ができます。
さらに酸性電解水は次亜塩素酸を成分としているので、とても高い除菌効果を発揮します。
そのため酸性電解水で掃除を行うと、掃除と同時に除菌も行う事ができます。
アルカリ性電解水
アルカリ性電解水は、主に酸性の汚れ落としに効果を発揮します。
代表的な酸性の汚れは「油汚れ・手あか・湯あか・皮脂・生ゴミの腐敗臭等」があり、これらの汚れ落としに電解水を使用する場合はアルカリ性電解水を使用する事で汚れを中和させる事ができます。
アルカリ性電解水は高い洗浄効果を持つので、洗剤を使わなくても汚れをよく落とす事ができます。
◆汚れの種類
続いて汚れの種類になります。
弊社の電解水生成装置をご使用いただいているお客様は病院・介護施設のお客様が多いため、それらの施設で電解水使う場合どこ場所にどちらの電解水を使用すれば良いか例を挙げると以下のようになります。
介護施設での電解水利用例
※どちらの電解水を使用するかを示した図になるので、汚れの種類は逆になります。
酸性の汚れ
先程もお伝えしたように、酸性の汚れには「油汚れ・食べこぼし・手あか・湯あか・皮脂」などが挙げられ、ベタベタしている事が特徴です。
図の中だと油を使って調理する事が多い厨房や、手でよく触る手すり・ドアノブ、汗をかきやすいトレーニングルームに酸性の汚れが多くみられます。
このような場所にはアルカリ性の電解水を使用するとしっかり掃除を行う事ができます。
アルカリ性の汚れ
アルカリ性の汚れには「水あか・尿汚れ・尿石・石鹸カス」などが挙げられ、ガチガチと固まっている事が特徴です。
図の中だと尿石が溜まりやすいトイレ、水あかや石鹸カスが溜まりやすい浴室にアルカリ性の汚れが多くみられます。
このような場所には酸性電解水を使用するとしっかり掃除を行う事ができます。
◆酸性+アルカリ性の電解水を混ぜて使用する事も効果的
汚れの種類によって電解水を使い分ける事が大切である事を説明してきましたが、現実的には汚れの種類を調べて使い分けるのは大変です。
そこでお勧めなのが、酸性とアルカリ性の電解水を混ぜて使用する事。
お互いが中和し合って効力が無くなるんじゃないの?と思ってしまうかもしれませんが、混ぜて暫くの間は中和されません。
掃除をする前に必要な分だけ調整すれば、酸性・アルカリ性どちらの汚れ落としにも効果を発揮しつつ、同時に除菌も行えます。
酸性5:アルカリ性5の割合で調整するよりも、酸性6:アルカリ性4などの割合の方がいい場合もあるため、いろいろ工夫してみましょう。
◆電解水で掃除する時は電解水の使い分けが大切まとめ
電解水で掃除を行うときは、汚れの種類によって電解水を使い分ける事が大切です。